中日ドラゴンズの小笠原慎之助がプロ初勝利を挙げた。
現時点の成績は1勝5敗で防御率は4.19。
援護に恵まれなかった試合もあり、プロ初勝利まで多少時間がかかってしまったが、これからさらに勝利を積み重ねていきそうだ。
小笠原慎之助
甲子園優勝投手
小笠原慎之助は、東海大相模を夏の甲子園制覇に導いた左のエース。
当然昨年のドラフトでは、1位候補になるのだろうと思っていたが、意外とプロの評価は低かったのか、第一回選択指名ではどの球団も指名せず、ハズレ1位という形で中日が獲得した。
しかし甲子園優勝投手は、大成しないという声もあるが、果たしてどうなのだろうか?
甲子園優勝投手で大成した例は桑田真澄や松坂大輔、田中将大、藤浪晋太郎。
逆に苦しんでいる投手といえば、ハンカチ王子斎藤佑樹、琉球トルネード島袋洋奨。
こうしてみれば甲子園優勝投手は大成する選手もいるが、そうでない選手もいる。
まぁどちらとも言えないというところだろう。
では小笠原慎之助は大成するのだろうか?
2人のエース
小笠原が甲子園の優勝投手として他の投手たちと絶対的に違う点は、エースが一人だけじゃ無かったということ。
東海大相模には左のエース小笠原と右のエース吉田凌という2人のエースがいた。
高校時代1~2年生の頃は小笠原よりも吉田の方が評価が高かったようで、お互いが切磋琢磨して優勝まで導いた。
つまり甲子園で投げすぎて消耗しているという心配は一切ないのだ。
となれば小笠原の伸びしろは大きいと言える。
小笠原のピッチング
夏の甲子園の小笠原のピッチングは何度も見たが、球は早いが制球力にかけるイメージだった。
ストレートの制球はまずまずなんだが、変化球がことごとくボールになる。
そしてカウントを崩し苦し紛れのストレート。
高校生では苦し紛れのストレートでもほとんど打たれなかったが、プロに入ったらどうなんだろう?
と思っていたが、昨日のピッチングではチェンジアップの制球はかなり良くなっていた。
あれだけキレのあるストレートがあり、変化球ビシビシ決まるようになったら、ちょっと手に負えない存在になってしまうかもしれない。
また体型もプロ入り直後の高校出身の選手とは思えないほどしっかりしている。
前述の吉田凌が高校時代成長できなかった理由は、トレーニングしなきゃいけない時期に故障してしまったのが原因の1つらしい。
その時、小笠原は黙々とトレーニングに励み吉田を抜き去っていった。
着々とトレーニングを積んで鍛え上げられた肉体をコントロール出来るようになれば、間違いなくプロで大成するだろう。
来年以降小笠原は投手王国中日を再建する存在になりそうな気配がある。
だからドラフトで取っておけば良かったじゃん。。。