どんどん熱くなるパ・リーグとは違い、どんどん秋っぽくなりつつあるセ・リーグ。
猛攻でコイキングの尻尾を追いかけ続けたジャイアンツも、昨夜内海の好投虚しく中日に敗れてしまいこれで7.5ゲーム差。
ここまで来るとさすがに厳しさが滲み出てくる。
となれば後の望みはクライマックスシリーズなのだが・・・CSってどうも感情移入出来ない。
クライマックスシリーズ
CSの盛り上がり
2004年にパ・リーグで始まったクライマックスシリーズ。
消化試合を無くす目的導入された制度だが、パ・リーグでは一定の成果を出した。
その姿を見てセ・リーグでも導入されたが、イマイチ盛り上がりに欠ける印象なのは間違いない。
そりゃそうだ。1年間戦ってきて1位になったのに、最後の最後たった数試合で日本シリーズへの道が途絶えてしまうのはなんとも納得しがたい。
今現在セ・リーグで貯金があるのは、首位広島と2位巨人。
3位DeNA以降は借金生活だ。
だが今のルールでは、借金生活だろうが3位は3位。
CSで勝ち上がれば、下克上の日本シリーズ制覇まであり得る恐怖のルール。
実際3位から日本シリーズ優勝という下克上を果たしたのが、2010年の千葉ロッテ。
しかしこの年のロッテは、レギュラーシーズンでも1位から2.5ゲーム差と最後まで竸っていた。
まだそれなら納得出来るだろうが、今年の広島が仮に3位のDeNAにやられてしまったとしたら、カープファンは現実を受け止められないのではないか?
まだいろいろ言いたい事はあるが、オレはCSには反対派の立場だ。
2シーズン制
んがしかし、そんなCSよりももっといい制度が昔行われていた事を今の野球ファンは知っているだろうか?
その昔パ・リーグで実施されていた2シーズン制という制度がそれだ。
パ・リーグ時代を知らない人はJリーグ発足当時の制度を思い出して欲しい(って今の世代はそれも知らない?)。
2シーズン制は前期・後期制とも呼ばれ、例えば年間140試合だったら前半70試合ずつに区切り、前半の優勝チームと後半の優勝チームが日本シリーズ出場をかけて争う制度。
もちろんこの制度の場合、年間通して勝率1位のチームが日本シリーズに出られない弊害もあるし、今年のパ・リーグのような後半脅威の追い上げを見せて最後の最後優勝を争うというような面白みは無くなる。
んがしかし、今のCSよりも全然純粋なんじゃないだろうか?
日本シリーズを争うのはどちらも半分とはいえ優勝チーム同士。
今のCSのように1位と3位が争うという納得しがたい制度とは大分スッキリ感が違う。
さらにこの制度の良い所は、前半戦は戦力が整わなかったチームでも、後半に戦力を整えて後半勝負をすることが出来る。
逆に前半スタートダッシュを決めて前半戦を制したが、後半は怪我人が出て戦力が落ちてしまった。しかし優勝決定戦で勝負すればイイと割り切る事もできる。
1年通してのシーズンの場合、前半戦沈んでしまったら早けりゃ6月くらいにはシーズンが終わってしまう。そんな心配も無くなってくる。
このままCSを続けていても不満ばかりが募るだけ。
いっそCSを止めるか?2シーズン制を導入するか?選択肢はこれしか残されていないと思うが。