鳥谷敬は超変革金本阪神の被害者なのか?


阪神タイガースの中心的存在鳥谷敬が瀬戸際に立たされている。

早稲田大学から自由獲得枠で阪神タイガースに入団し、長い間主軸として活躍してきた。

ショートという激務のポジションにありながら、連続試合フルイニング出場を660以上に伸ばしているが、今はその記録が逆に足枷になってしまっている。

金本阪神の超変革野球

鳥谷を外すのか?

今年の鳥谷のこれまでの成績は打率231、ホームラン6本、打点23。

規定打席に到達している選手の中で、打率はブービー。

巨人の小林の打率も目を覆いたくなるような数字だが、彼はまだキャッチャーだから仕方ないというフォローが出来る。

しかし、鳥谷は阪神の主軸として活躍してくれなきゃ困る選手。

シーズン開幕前、阪神の監督に就任したばかりの金本監督が鳥谷の働きに「物足りな過ぎる」と発破をかけたほど、鳥谷には期待していたんだと思う。

それがこの打撃成績に加え、今年は守備でも精彩を欠いている。

さすがにここまで調子が上がらないのなら、一度スタメンから外し、一旦2軍で調整後、時期を見て1軍に復帰させた方がイイのではないかと感じてしまう。

打順の問題なのか?

いや鳥谷の不調は彼の責任ではなく、超変革野球の犠牲者なんじゃないか?とかつてのOB江夏豊氏は語っている。

「自分に置き換えて考えてみなさい。今日、君は取材をして記事を書く仕事をしているけど、明日は会社の中で違う部署の仕事をしなさい、あさってはまた違う 部署に行って仕事をしなさいと言われてごらん、そんな中で、毎日いい仕事ができるか? 鳥谷だって一緒だよ。打順によって役割が全然違うんだから、コロコ ロ打順が変わると結果を残すのは、そりゃあ難しかったと思うよ」

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160723-00000002-tospoweb-base

確かに今年の鳥谷は、4番以外1~8番まで様々な打順で起用されている。

打順が変われば役割も変わる。だから調子が出ないのか?

巨人の村田修一も昨年8番打者という屈辱的な打順を任された。

横浜時代不動の4番だった男が、8番バッターともなれば、与えられる役目もそりゃ違う。

それを証明するかのように、今年は開幕当初は7番、今は6番という打順で固定され、打率302、ホームラン11本と完全に復調した。

そう考えると打順はコロコロいじってはいけないのか?と思ってしまう。

だが忘れてはいけないのは、結果が出ないから打順を動かしている!ということ。

村田だってずっと結果を出してくれているのであれば、当時の原監督もクリーンアップで我慢しただろう。

しかし耐えても耐えても結果が出ない。んじゃ移動させるぞ!という事なんじゃないか?

鳥谷も1年目、2年目の新人ではない。

掛布、金本がいなくなった後のミスタータイガースの座を受け継ぐ男なのだ。

だからこそ彼にはもう一度輝かなければならない。

その姿をタイガースファンは心待ちにしているのではないだろうか?

となれば、記録が途絶えても一旦休んでみた方がイイのかもしれない。