イースタン・リーグ最終戦終了後、二軍の斎藤雅樹監督は、締めの挨拶に岡本和真を呼んだ。
無茶振りで挨拶させた意図は、間違いなく来年柱にならなければイケない。その自覚を持つようにという意味合いだろう。
岡本和真は来季で3年目勝負の年を迎えることとなる。
岡本和真の育成方針
1軍よりも2軍
2軍の斎藤雅樹監督のコメント通り、今年の岡本は無理して1軍に上げるよりも2軍でじっくり育成する方針を貫いたのだろう。
ファームで前半戦好調だった岡本は、5月に一軍に上がるが、出場はわずか10打席。
たったそれだけで結果を残せず再びファームに戻った。
それ以降村田の好調も有り、岡本は一軍に上がること無くシーズン終了まで2軍生活となった。
守備力もまだ一軍レベルに達していない。バッティングもまだまだ粗さがある。ということで今年は戦力として考えず育成する方針に転換したのかもしれない。
いずれにしろ、来年こそは1軍で戦力になり結果を求められる立場になってくるだろう。
山田・筒香・中田は?
パ・リーグの現時点の打点王中田翔。
セ・リーグの二冠王筒香嘉智。
2年連続トリプルスリーの山田哲人。
岡本と同じ高卒スラッガー3人が一軍に定着したのは何年目なのか?
チームの方針で1軍での活躍が遅れたイメージが有る中田翔だが、確かに開幕から1軍に定着したのは4年目だが、3年目には1軍で9本のホームランを放っている。
今年大爆発している筒香嘉智は、開幕からキッチリと1軍で活躍したのは5年目とちょっと時間はかかったが、2年目には8本、3年目には10本のホームランを記録している。
山田哲人が1軍でブレイクしたのも4年目となるが、3年目には90試合以上出場し打率283という結果を残している。
現在1軍で主力になっている高卒スラッガー達は、3年目には1軍レベルでキッチリと結果を残せる実力を持っているということになる。
岡本和真は来年3年目。絶対に1軍の戦力にならなければいけない年になる。
どこを守るのか?
来年のチーム編成はまだ決まっていないが、現状通りなら岡本の守る場所がない。
サードは村田が復活してしまったため空いてない。
ファーストはもはやキャッチャーに戻る気は無さそうな阿部慎之助がいる。
レフトはギャレットが契約更新に向けて追い込みをかけてきた。
となるとセカンドを守ればイイじゃん!と筆者は思うのだが、そう簡単では無いことは重々承知している。
となれば、誰かの故障待ち。というキャンセル待ち的な立場になるかもしれない。
しかしまだ1軍で結果を出してない以上は仕方がない。
来季はキャンセル待ちの立場を保ちつつ、予約が取れた時は確実に爆発できるように準備を整えること。
筒香も山田も中田も本格的に爆発したのは4年目以降。
来季は小爆発でいい!ただずっと1軍でいられるようウインターリーグも気合を入れてきて欲しい。