大谷翔平が日本最速164キロを記録した翌日、阪神の藤浪晋太郎が自己最速の160キロを記録した。
ここのところ同級生の大谷に差をつけられてしまった藤浪だが、シーズン終盤に来て意地を見せた形になった。
藤浪の球速からすれば、160キロは時間の問題だったとは思うが、早めに出て変なプレッシャーから開放されたのは良かったんじゃないだろうか?
投手の魅力
火の玉ストレート
投手の魅力といえばやっぱりストレート、しかもスピードなんだろうか?
朝の情報番組では最近はプロ野球が取り上げられる事はほとんど無くなってしまったが、大谷が164キロを出せばさすがに取り上げられる。
それだけ球速というのはニュースバリューになるのだろう。
しかし北海道日本ハムの栗山監督が言っているように、いくらスピードが速くたって打たれてしまっては意味が無い。
スピードは確かに魅力だが、投手の価値はもっと他のところにあるのかもしれない。
野球漫画
野球漫画の主人公は、やっぱりスーパースターじゃないと成り立たない。
打者が中心ならドカベンのようにメチャメチャ打てる選手が主人公になる。
漫画メジャーの茂野吾郎もジャイロボールを扱う速球派。
タッチ等の野球漫画がとくいなあだち充氏が描く主人公は、みんな右の本格派で変化球は嫌いだったりする。
やっぱり技巧派の投手では漫画は成り立たない。
大体人はマンガやアニメからスポーツにハマるものだから、やっぱり球速というのは魅力だろう。
しかしあの男は速球に見切りをつけ変化球で勝負していたじゃないか!
そう野球漫画の殿堂入り的存在「巨人の星」の星飛雄馬だ!
星飛雄馬は、高校時代は速球派でならしたが、プロに入り球質が軽いという欠点が露呈しプロでは成功できなかった。
そこで思いついたのが大リーグボール1号、2号、3号。
そうなんだ昭和の野球漫画だってスピードボールだけじゃなく、凄まじい変化球に魅力を感じた時代もあったじゃないか!
究極の変化球
今やドジャースのエース級になったマエケンのスライダーは魔球に近い。
最近ちょっと陰りがあるが、オリックスの金子千尋の7色の変化球は絶品だ。
巨人菅野のワンシームは反則級の変化を見せる。
ヤンキースのエース田中将大のスプリットも天下一品だ。
もう少し球速だけじゃなく、魔球のような変化球を操る投球にスポットを当てることは出来ないのだろうか?
もちろん変化球の場合は、物差しが無いからニュースにしにくいのもよく分かる。
マエケンのスライダーが2メートルも曲がる奇跡のスライダー!だったらニュースになるかもしれない。
まぁ変化球はプロ野球大好きな我々のような変態が楽しむものだと割り切ればイイんだけどね。