1軍はエース菅野の復活勝利で完封勝ち。
そんな中、ひっそりとこの男も復活していた。
亀井善行が3軍のBC群馬戦に出場し、ヒットこそ出なかったようだが打点を上げたらしい。
あれなんで亀井って3軍にいるんだっけ?と1軍を離れた理由を忘れるほど、亀井の影は薄くなりつつある。
亀井善行って
原監督
亀井は正直地味な存在だった。
高校で特別騒がれた訳でもなく大学でも大騒ぎされた訳でもない。
ドラフトも4位で入団と地味な野球人生だった。
それが一躍脚光を浴びたのは、原辰徳が監督を務めた第2回WBC。
WBCが開催される前年、1軍で試合出場するようになっていた亀井だが、レギュラーとして活躍していた訳ではない。
ようやく頭角を現し始めた程度の選手。だが原監督は亀井をWBCのメンバーに選出した。
当然周囲からは、原監督の特権で選んだご贔屓選手という声が上がった。
しかしその周囲の声を黙らせたのはイチローだった。
イチローが原監督に「亀井は本当に良い選手。」というコメントをしたお陰で、ただ原監督のお気に入りだから選ばれた訳ではないと一定の評価を受けることになった。
そしてその年亀井は実力で自信の評価を獲得した。
打率290、ホームラン25本。
完全に一流選手の仲間入りを果たし、今後タイトル争いに食い込む存在になるのでは?と期待されたが、結局その数字がキャリアハイになってしまった。
亀井とレギュラー
今シーズンの開幕前、熾烈なポジション争いが行われた。
サードは村田と岡本。外野手は長野と立岡はほぼ確定で、最後の1枠は大田、重信、そして亀井で争われた。
結果開幕スタメンの座を手にしたのはベテランの亀井。
亀井は開幕から結果を残し、やっぱ亀井で正解だよ!と思わせていたが、徐々に調子を落とし、そしていつの間にか1軍からいなくなっていた。
現時点で巨人の外野陣は長野、ギャレット、橋本でほぼ決まりつつある。
そこに松本、大田あたりがバックアップで続く。
もし亀井が戻ってきたとしてもレギュラーで起用される可能性は薄いだろう。
キャリアハイの結果を出したのは2009年。もう7年も前の話。もはや亀井のレギュラーを今更期待するファンも少ないだろう。
正直ブレイク仕切れない亀井にもどかしさを感じていたファンは多いはずだ。
怪我なく1年通して働ければ・・・なんて事はもう思わない事にした。
これからの亀井に期待するのは、そうだ晩年の由伸さんだ。
勝負どころのシビレる場面での代打職人。
ここが亀井の生きる道だろう。
WBCも経験している亀井の力は、シビレるシーンの多いシーズン終盤からCSでは特に貴重になってくる。
もう一度自分を見つめなおし、コンディションを整えて、万全の状態で代打亀井コールを聞いてみたい。