東京オリンピックで野球の復活が決まったらしい。
ロンドン五輪でオリンピック競技から外れ、今回のリオオリンピックでも野球は無い。
しかし、オリンピックで野球が見られないことに関して、それほど寂しさは感じない。
果たしてオリンピックに野球は必要なんだろうか?
オリンピックと野球
野球はオリンピックに向いているのか?
子供の頃からオリンピックを見ている世代にとっては、あまりオリンピックと野球は一致しない。
確かロサンゼルスオリンピックで公開競技でやっていたのは知っていたが、ほとんど記憶が無い。
そして1992年のバルセロナオリンピックから正式競技になり、いつからかプロの選手が参戦できることになった。
夏のオリンピックの間はプロ野球公式戦も中断になるそうだが、果たしてそこまでするほどのものなのだろうか?
野球が盛んなのはアメリカ、日本、キューバ、韓国、台湾くらいのもの。
ヨーロッパやアフリカでは未だに野球はスポーツとして定着していない。
もちろんオリンピックの場合、ローカルなスポーツが五輪競技になっているケースも多いので野球だけが例外では無いのだが。
あまり重要性は感じない。
プロの出場
そもそもオリンピックの野球でそんなにテンションが上がらないのは、プロ選手の出場に関する問題もある。
メジャーリーグの選手は、当然のようにオリンピックには出ない。
となれば日本や韓国の主力級のメジャーリーガーも当然出場しない。
そりゃそうだ。年間何十億円というギャランティを払っている選手が、自分のチーム以外のプレーでケガなんかされたらたまったもんじゃない。
そしてケガをした時の保障を誰がするというのか?となれば無理してオリンピックに参加しようという選手はいないだろう。
仮にメジャーリーガーが出場したとしても、本気のプレーをオリンピックの舞台でするのかどうか?怪しいところだ。
そんな大会に日本のトッププロ選手が出場する必要があるのだろうか?
サッカーでもオリンピックはU-23。
若い選手だけで構成されたチームで争われる。
野球もアマチュアを中心に選手を選び、後は主に2軍以下でプレーをしている若手にチャンスを与える大会にすればイイのではないだろうか?
野球を国際的なスポーツにしたいのはわかるのだが、そんな取り組みは残念ながら一切実を結んでいない。
ベースボールはメジャーリーグ、野球は日本のプロ野球、それぞれの国で確立している文化なんだから、無理して国際的にする必要はない。
オリンピックの野球はアマチュアの祭典に戻し、プロはプロの本気のプレーを楽しみたいとオレは思う。